他人を蹴散らし徳を得る行為、いやだなぁ

自社の工事費がさも相場のような振る舞いをする。
他社の悪いところを大体的にネットに晒す。
いつも思う。
他人を晒さなくても次期に終焉を迎える不思議なサイクルを知らない愚かな者が最近だいぶ増えてきたように感じます。

相場なんてあってないようなもの。
仕事の内容を知らずとも時折当たる【お捻り(提示した工事費の他に戴く浄財)】をくださるお客様。
世間で言う相場的な価格より高くてもまた繋いでくださるお客様。

サラリーマン時代、とある数千万円の工事の受注に当方の2年分もの利益を叩き出して社長に怒られた経験がございます。通常メーカーが出してくる価格から30%差し引いて提示、最終的には下請業者が下げまくって、まぁ、そこで下げさせないで止めれば良かったのかもしれないが、何処まで下がるのか見てみたかったという好奇心もあったのでそれはそれで良い経験だったなぁと思います。かれこれ、30数年前の話です。

最近はオープン価格というものが存在するので、本当の意味で標準価格を算出できる技術者が減ったのだろう、価格を落とせば何に反映されるかと言えば、1日に熟す仕事の量を増やさなければならず、体力勝負になっていくのは目に見えてわかる事で、しかしながら人間いつまでも体力が続くわけもなく、そんなことから他社の悪口を餌に顧客や職人を確保するって言うのが意図なのかも知れませんね。

実に、ネットやTV広告がざわめき始めています。

これから参入してくる若き職人の皆様、軌道に乗せるまでの術として使うのは良いが、自身が間違ってもそういう他人を晒す行為を行わないよう自覚して励んでいって欲しいと思います。